Vase to Pray Project
プロダクトサポート
次の世代へ平和の大切さを継承してゆくために。
日本の戦後、70年以上たった近年、若い世代を中心とした平和意識の低下・希薄化が強く懸念されている。
誰でも欲しい情報が手に入る時代、いかにその情報が大切であったとしても、人々は “知りたい”と思わなければ情報を手に入れようとはしない。知らなければ考えることも、ましてはや行動に移すこともできない。
平和継承のためには今、「知るきっかけ」が必要だと考えた。そこで私たちは現代技術を駆使し、新たなアプローチで次の世代へ「平和について考える」きっかけを作った。
祈る花瓶 -8.9Nagasaki- は、2000~4000℃の熱風で変形した瓶を、スキャニングし3Dプリントした花瓶。瓶の変形の原因は、70年以上も昔、長崎に落とされた原子爆弾によるもの。長崎原爆資料館に保管された被爆資料である花瓶を、CTスキャン技術と3Dプリント技術を使って忠実に再現、後に家庭でも使用できるように波佐見焼とした。
被爆地の人でさえも触れることができなかった被爆資料に、様々な場で触れることが可能となった。
Direction:Nanae Maimuma
Award:YouFab Global Creative Awards 2017 finalist
Activity:3331 Arts Chiyoda、Nagasaki Peace Museum、Good Design Marunouchi、YouthSquare 他
Media:NHK、KDSdosokai、JDN、TOKYO ART BEAT、朝日新聞、西日本新聞、読売新聞、長崎新聞 他